そば打ち体験記|老舗そば店で学んだ本格手打ちの魅力

今回は、以前から気になっていた「そば打ち体験教室」に参加したときの様子をご紹介します。普段は乾麺や生麺を茹でるだけで済ませていましたが、「自分で粉から打ったそばはどんな味がするのか?」という好奇心から、都内の老舗そば店が主催するワークショップに参加してみました。


教室選びと申し込みの理由

参加したのは、創業80年を誇る「蕎麦処まつや」の手打ちそば教室。選んだ決め手は以下の点でした。

  • アクセス良好:都心から電車で30分以内
  • 実績ある講師:店舗で提供しているそばと同じ道具・レシピを使用
  • 少人数制:最大8名までの指導体制
  • 料金:材料費込みで5,000円(税込)

予約はWEBから簡単にでき、先着順で定員に達し次第締め切りになる人気講座です。


当日のスケジュール(約4時間)

時間帯内容
9:00〜9:15到着・オリエンテーション
9:15〜9:45蕎麦粉の特徴と配合比率の説明
9:45〜10:45水回し・こね・ねかせ(実践)
10:45〜11:15延し作業(生地を薄く伸ばす)
11:15〜11:45裾切り・面取り(切りそば)
11:45〜12:15茹で・水切り
12:15〜13:00試食・質疑応答

そば打ち工程レポート

1. 蕎麦粉の配合と水回し

今回はそば粉80%+小麦粉20%の「二八そば」に挑戦。粉をふるいにかけ、冷水を少しずつ加えてまとめていく「水回し」からスタート。均一に混ぜるのが難しく、粘りが出てくるまで根気が必要でした。

2. こねとねかせ

生地を押しつぶし、折り畳むようにこねて弾力を出します。最後にまとめてラップをかけ、15分ほど休ませると扱いやすい状態に。

3. 延し作業

麺棒で中央から外側へ伸ばしていきます。厚さ2mm程度を目指し、四角形に整えるのがコツ。打ち粉を振りながら、均一に伸ばす作業は集中力が求められました。

4. 切りそば

生地を折りたたみ、専用包丁で幅3mm程度にカット。最初は不揃いでしたが、膝を使ってリズム良く切るコツをつかみ、徐々に安定して切れるようになりました。

5. 茹で・水切り

大鍋で約1分茹でた後、冷水で洗ってぬめりを取ります。水切りした瞬間、見慣れた乾麺とは全く違う“手打ちならでは”の表情に感動しました。


実食レポート

  • 香り:そば粉の香ばしさが立ち上がり、鼻に抜ける心地よさあり
  • 食感:二八そば特有のしっかりとしたコシと滑らかな喉ごし
  • つゆとの相性:出汁の効いたつゆがそばの風味を引き立てる

市販の麺とは違う、手打ちならではの奥深さを体感でき、参加者全員が笑顔に。


まとめ

そば打ちは「粉から料理を生み出す」過程そのものが魅力でした。延しや切り、茹でといった一連の作業は集中力を高め、完成したそばを食べたときの達成感は格別です。

今回の体験を通して、「自宅でも道具を揃えて挑戦してみたい」と思えるほどの充実感を得られました。忙しい日常を離れ、五感を使って楽しむ時間としてもおすすめです。

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